
日本対オランダ戦の興奮から、家族みんなで味わい尽くしたワールドカップの面白さ
4年に一度、世界各国の代表チームが国の誇りをかけて頂点を目指すワールドカップ。2026年6月から7月にかけて、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国を舞台に繰り広げられました。
息を飲む激闘…高さ・個人技のオランダVS組織・ハードワークの日本
今回のワールドカップの数ある名勝負の中で、「今大会で最も面白い」と我が家が熱狂した一戦があります。それは、グループステージ初戦の日本対オランダ戦です。
2つの異なるサッカースタイルが真っ向からぶつかり合う、一瞬も目が離せないハラハラする展開でした。
3つの激熱ポイント
ポイント①:完璧だった「ガクポ選手封じ」の頭脳戦とハードワーク
解説の本田圭佑氏も警戒したオランダ代表FWコーディ・ガクポ選手に対し、日本は完璧なチームワークで対抗しました。
ガクポ選手のポジションは左ウイングで、相対した日本の右WB(ウイングバック)堂安律選手が猛烈な勢いで自陣まで戻って対応します。ガクポ選手の縦のスペースへの侵入を阻み、中のスペースでは久保建英選手が鋭く連動して2人で挟み込み、ボールを奪取していました。攻撃の選手たちが自陣まで守備に戻って対応する、日本の選手たちのハードワークに感動しました。

ポイント②:オランダの「高さ」の脅威と、日本の個人技での美しい反撃
後半6分、195センチの巨躯を持つオランダ代表の主将ファン・ダイク選手に、ヘディングを決められ、先制を許します。大きく跳ばずともそこにいるだけで驚異となる「サイズ感」を見せつけられた直後、今度は日本の個の技術が爆発します。
久保建英選手が巧みなキープと素晴らしい技術でオランダのディフェンスを崩し、絶妙なアシストパスを送ると、中で受けた左WBの中村敬斗選手が、狙い澄ました美しい同点ゴールを突き刺しました。強豪オランダに対し、日本の選手の個の力が通用することを証明してくれたように感じ、嬉しかったです。

ポイント③:サマーヴィル選手の世界レベルの個人技と、日本の折れない執念
直後、オランダの俊英クリセンシオ・サマーヴィル選手に、翻弄するドリブルから正確なシュートで2点目を叩き込まれてしまいます。
しかし、2度リードされても諦めないのが今大会の日本代表です。試合終了間際、チーム全員の組織力でオランダを崩して得たコーナーキックから、オランダの「高さ」を出し抜いた小川航基選手のヘディングシュートを鎌田大地選手が頭に触れて、執念の同点弾を押し込んで2-2のドローへ持ち込みました。オランダ相手に、日本の高さが通用した瞬間に鳥肌が立ちました。
家族それぞれの視点と、「推し」の輝き
この激しい展開の裏で、我が家ではそれぞれが全く異なるスターに心を奪われ、複数の視点から同時に試合を楽しんでいました。
・中学2年生の兄は、「世界基準の個」をじっくり見つめる
オランダの2点目を決めたサマーヴィル選手の、DFの逆を突くキレ味鋭いドリブルとシュートに釘付けで、「やばすぎ、上手い」と衝撃を受けていました。
・小学6年生の妹は、「日本の華麗な一撃」を静かに見守る
妹が目を奪われたのは、日本のウインガー中村敬斗選手でした。左サイドから果敢な仕掛けを繰り返し、狙い澄ました美しいシュートで日本の1点目を記録しました。妹の笑顔から、喜んでいるのが伝わってきました。
・母は、2人の天才にそっと心を奪われる
中盤の上手な選手を探すのが好きな母が、秘かに注目していたのは、オランダの背番号21、フレンキー・デ・ヨング選手。そして、日本が誇る若き至宝、久保建英選手でした。
デ・ヨング選手はアンカー(中盤の低い位置)のポジションで、日本のマークにスペースを消され、思うようにパスが出せずやりづらそうでしたが、そんな大苦戦の状況の中でも、時折見せるドリブル技術やパスの出し方、視野の広さなど、ゲームメイクのセンスに心を奪われてしまいました。
一方で、素晴らしいキープ力と極上のアシスト技術で、オランダの守備網を完全に切り裂いてみせた久保建英選手の異次元のアイディアとテクニックにも見惚れてしまいました。

最高の思い出になった、我が家のワールドカップ
今回のワールドカップで、中学2年生の兄が楽しみにしていたのは、世界のスーパースターたちの活躍です。エムバぺ、デンべレ、ヤマル…そして何より、「やっぱりメッシがすごいよね」と、確実にゴールを量産していたレジェンドの活躍に興奮していました。
小学6年生の妹は、とにかく日本の選手の活躍を楽しみにしていたので、たくさんの選手の顔と名前を覚えたようでした。特に、日本対チュニジア戦で2ゴールを決めた上田綺世選手のファンになったようです。
そして母である私が今大会を通して魅了されたのは、ノルウェー代表の司令塔マルティン・ウーデゴール選手でした。ノルウェー対セネガル戦の2点目のアシストで魅せた、ドリブルと思いを込めた優しいパスが忘れられません。
家族それぞれの「好き」が、それぞれの視点で豊かに膨らんでいくことこそが、ワールドカップの面白さの正体なのではないでしょうか。
家族みんなでワールドカップを楽しむことができた時間は、大会が終わっても我が家のリビングに残る、最高の宝物になりました。