ボールを持って、今日も外へ。沖縄のサッカーキッズを育てる環境
『ちょっとボール蹴って来る』
そんな気持ちに応えてくれる場所が、沖縄にはたくさんあります。
「気軽にボールを蹴れる場所がある」
ということ。
それは、さまざまなスポーツの土台となる運動神経や身体能力を自然に育み、子どもたちの成長や上達を支えてくれる大切な存在だと日々感じています。

沖縄は、多目的広場や運動施設を備えた公園が本当に多くて、とにかく公園が広くて大きい。さらに遊具のクオリティも驚くほど高く、「これが無料なの?」と思うような公園がいくつもあって、駐車場までもが無料だったりします。
本州から訪れた友人や家族も、みんなこれに驚いて感動しています。台風などの災害時には避難場所にもなる芝生の広場は、公園内や海の目の前にもよくあるので、遊具で遊んだり海で泳いだ後は、そのまま隣の芝生でボールを蹴ることができます。
ショッピングモールのすぐ隣や裏にも芝生の広場があるのは珍しくないので、
「買い物してくるから、ここでボール蹴ってていいよ」が、自然に成り立ってくれます。
そんな過ごし方が日常で、どこへ行くにも、とりあえずボールを持って行きます。

そして、ビーチまでもが練習場になってくれます。サッカーゴールが設置してあったり、強い日差しから気軽に休める東屋が並んでいて、他の幼い兄弟たちがいる忙しいママもゆっくり見守ることができます。
「ちょっとボール蹴ってくる」が、すぐできることに私はいつも感謝しています。
そして、「サッカーが好き」という気持ちを育ててくれるのも、またこの環境の存在が大きいと感じています。
子どもたちは自由に走り回って、楽しいから蹴りにいく。
楽しければ、またボールを蹴る。
だから、明日もボールを触る。
これがきっと上達につながる。

思いっきりボールを蹴れることも、
仲間と海を眺めながら練習できることも、
きっと子どもたちには当たり前の日常すぎて、これがどれほど恵まれているのかなんて、今は全く気づいてないけれど、
いつか大人になったときに、自分を育ててくれたのは努力や指導者や家族だけではなく、この環境がどれだけ素晴らしいことだったのか気づく日が来るかもしれません。
そしてそのとき、サッカーを通して少しでも自分の力で何かを返せる人になれたのなら、親として、こんなにうれしいことはありません。

世界中がワールドカップに熱狂した先月。
私が一番惹きつけられたのは、自分の国のために、すべてを懸けて戦う選手たちの姿でした。
その背景が見えるからこそ、試合終了と同時にピッチへ倒れ込み、立ち上がれない姿に胸を打たれます。これまで積み重ねてきた努力や覚悟に心を動かされます。
もちろん、日本を応援していたけれど、サッカーママになった今は、どの国の選手も応援してしまう。
どの選手にも、わが子を信じ続けてきた家族の姿が見えてしまうから。
どの国のユニフォームも、誰かの大切な息子に見えるからみんなを応援していました。
お陰さまでだいぶ寝不足な夏休みの始まりになりました。

いつか息子が大人になったとき、「日本のために戦いたい」と思う日が来たら、それはもちろん嬉しいし誇らしいです。
でも、そこまで大きくなくても全然いいと思います。
生まれ育った土地に感謝して、「何か恩返しがしたい」と思える人になってくれたら、それだけで十分。たとえそれがサッカーじゃなくても。この感謝をいつも心に持っている人になってくれたのなら、お母さんのわたしは幸せです。
本当に太陽の匂いがする子どもたち、すべての経験は未来の宝物です。
今日もたくさん遊んで笑ってすぐ寝てね。
明日もがんばれー!