高校サッカー進路選び、動いてわかったこと〜特待・推薦・成績、知らなかった高校進学のリアル〜
前回は、高校選びは「情報収集は早く、行動は中学3年生になったらすぐに」とお伝えしました。
今回はもう一歩踏み込んで、我が家が実際に高校選びを進める中で、「これはもっと早く知っておきたかった!」と感じたことをお伝えしたいと思います。
特待を目指すなら、動き出しは早めに
特待生の枠は、学校によっては早い時期から話が進み、順次決まっていくことがあります。
特待を希望するなら、少しでも早くセレクションや練習参加の情報を集め、動ける準備をしておくことが大切です。
特に強豪校の場合、気をつけたいのがインターハイの時期。
大会前後は試合やチームの調整が優先され、体験会や練習参加を受け入れていない時期もあります。
「夏休みに体験へ行こう」と思っていても、希望するタイミングで参加できないことも。気になる高校があるなら、早めに確認しておくことをおすすめします。
「高校に合格=サッカー部に入れる」とは限らない
サッカー部の受け入れ体制も高校によって違います。
入学すれば希望者は誰でも入部できる高校もあれば、学力があり高校には合格できても、入学前のセレクションなどに合格していなければサッカー部には入部できない高校もあります。
また私立高校では、学校によって入学者の多くが推薦入試で決まり、一般入試の募集枠が限られているケースもあります。その推薦枠の一部がスポーツ推薦という場合も。
サッカーを目的の一つとして高校を選ぶなら、学校の受験条件だけではなく、「スポーツ推薦が必要なのか」「一般入試でもサッカー部へ入れるのか」「入部セレクションはあるのか」まで確認しておくことが大切です。
我が家が直面した「成績」の現実

「サッカーだけではなく、学業も大切」
これは以前から聞いていましたし、当然のことだと思っていました。
でも、我が家が実際に高校選びを始めて初めてわかったのは、
「どの時点で成績が必要になるのか?」
ということでした。
セレクションや体験会の申込フォームに、5教科それぞれの成績や9教科の合計を記入する欄がある高校もありました。
所属チームを通して個別の練習参加を申し込んだときにも、コーチを通じて「成績が基準を満たしているか」を確認されたことがあります。
つまり、成績が必要になるのは「受験するとき」だけではなかったのです。
セレクションや練習参加など、高校選びが動き始めた段階ですでに成績を確認されることがある。
これは、実際にその時期を迎えて初めて実感したことでした。
2学期制か3学期制か
そして、ここでもう一つ大きいと感じたのが、2学期制と3学期制の違いです。
我が家の中学校は2学期制。
夏休みの時期に高校から「3年生の成績」を確認されても、まだ3年生の通知表が出ていないため回答することができず、2年生までの成績を報告することになりました。
3学期制の学校では、一般的に夏休み前に3年生最初の成績が出ます。
一方、2学期制では、3年生最初の成績が出るのは秋頃。
受験までに3年生の成績が出る回数にも違いがあり、3学期制では複数回確認できるのに対し、2学期制ではタイミングが限られます。
特待や推薦の話が早く進む高校では、この違いが思っていた以上に大きいと感じました。
「3年生になってから成績を上げればいい」では間に合わず、1・2年生の成績がそのまま判断材料になることもあるということです。
学業が大切だということはわかっていても、「いつまでに必要なのか」を知っておくことも同じくらい大切だと、実際に受験を前にして感じています。
特待のお話をいただく前に「優先順位」を
特待や推薦のお話をいただいた場合、返事までの期限が設けられることがあります。
まだ第一希望の高校を体験していない、ほかの高校とも比較したい……という状態で返事の期限が来ると、十分に比較できないまま大きな決断をすることにもなります。
比較したい高校があるなら、できるだけ近い時期に体験できるよう早めに予定を組み、「第一希望」「比較したい高校」など、親子である程度の優先順位を考えておくことも大切です。
チームとのつながり、県外なら受験制度も
所属チームと高校とのつながりも一つのポイントです。
卒業生が進学したことがあるのか、監督やコーチと高校とのつながりがあるのか、チームを通じて個別の練習参加を相談できるのか。
こうした関係性によって、得られる情報や機会が違う場合もあります。
また県外、特に公立高校を目指す場合は、都道府県によって出願資格や学区、住所に関する条件などが異なる場合があります。
サッカー部だけではなく、その県の受験制度まで調べておくことも忘れてはいけません。
「知っていること」が選択肢を広げる
高校選びを実際に経験して感じているのは、サッカーの実力だけではなく、どれだけ早く情報を知り、準備できているかも大切だということです。
特待・推薦、セレクション、入部条件、成績、通知表が出る時期、チームと高校とのつながり、県外なら受験制度。
そして我が家が特に感じたのは、
「成績は大切」だけではなく、「いつの成績が必要なのか」まで知っておくこと。
子どもが「ここでサッカーがしたい!」と思ったときに、知らなかったことが理由で選択肢を諦めなくて済むように。
1・2年生のうちから準備をして、3年生になったら早めに行動する。
我が家の経験が、これから高校選びを迎えるご家庭にとって、少しでも早く準備を始めるきっかけになればと思います。