鵬学園高校(石川県)[全国強豪校REPORT 2026]
能登に希望の光を
鵬学園高校(石川県/私立)
主な
OB
永田貫太(沖縄SV)/坂本陽斗(常葉大学)/山田春斗(関西国際大学)/鈴木樟(立正大学)/八十島陸翔(法政大学)
KEYWORD01育成
鵬学園がここ数年で石川県を代表する強豪へと成長した背景には、赤地信彦監督が積み重ねてきた育成のプロセスがある。全国から有力選手を集めるスタイルではなく、一人ひとりの成長を促しながらチームを強化してきた。実際に現在の主力選手たちも、中学時代から注目を集めていた選手ばかりではない。赤地監督は「うちはコツコツ育てていくチーム」と語る。選手たちも日々の積み重ねを大切にしながら成長を続けている。

KEYWORD02現在地
鵬学園は今夏、2年ぶりとなるインターハイ出場を決めた。インターハイ予選準決勝、選手権予選決勝とあと一歩で全国を逃してきた昨年の悔しさを乗り越え、ようやくたどり着いた全国の舞台だ。一方で、赤地監督は「まだまだ発展途上」と語る。プリンスリーグ北信越1部で全国レベルの相手と対戦しながら、さらなる成長を追い求めている。全国出場はゴールではなく、新たなスタート。今の鵬学園は、全国で勝つための力を磨き続けている。

KEYWORD03組織
鵬学園の選手たちが口を揃えて挙げるチームのキーワードが、「球際」「切り替え」「コミュニケ ーション」の3つだ。攻守の切り替えを素早く行い、球際で戦い続ける。そして仲間同士で声を掛け合いながら組織として戦う。その姿勢はチーム全体に浸透している。派手な個の力だけではなく、全員が同じ方向を向いて戦う組織力こそが鵬学園の大きな武器となっている。

刀祢杏蒔(3年/DF)
「鵬学園の強みは、全員がチームのために徹底して動けることだと思っています。鵬学園は地元で憧れの高校でもあったので、ここで結果を出して将来は世界で活躍する選手になりたいです」
KEYWORD04地域とともに
鵬学園が戦う理由は、勝利だけではない。現在の3年生は、能登半島地震が発生した年に入学した世代だ。慣れない高校生活のスタートと同時に、震災の影響とも向き合わなければならなかった。それでも多くの支援や励ましを受けながら、仲間とともに歩みを進めてきた。だからこそ選手たちの胸には、「支えてくれた人たちへ恩返しをしたい」という思いがある。サッカ ーを通じて地域に元気を届けることも、彼らにとって大切なモチベーションの一つになっている。

増田優牙(3年/MF)
「入学した頃にちょうど震災があり、多くの困難がありました。その中でたくさんの方々に支えていただいたと感じているので、サッカーを通じて恩返しをしたいという思いがあります」

KEYWORD05飛躍
全国大会出場、そしてその先へ ──。鵬学園の選手たちは、それぞれ大きな夢を抱きながら日々成長を続けている。全国の舞台を目標に歩んできた選手たちは、その経験をさらなる飛躍につなげようとしている。石川県から全国へ。そして全国からさらにその先へ。苦しい時期を乗り越え、たどり着いた全国の舞台。その先にあるさらなる高みを目指し、鵬学園の挑戦は続いていく。

小林歩嵩 (3年/MF)
「全国大会に出場することがゴールではなく、自分の武器であるスピードやドリブルをもっと磨いて、チームに貢献したいと思っています。将来はプロサッカー選手になって、活躍する姿を家族に見せたいです」